永遠の片想い
居酒屋を後にしてからうちで飲み直すと、トシとアツシはすでに潰れていた。


「お前、酒強いんだな」


少し眠そうな顔をするチカの隣で、ミっくんはそう言ってビールを飲み干す。


「毎日会社のお姉様に、飲まされてるからね」


私はどうやら、アヤカさんにだいぶ鍛えられたらしい。


「チカ、横になる?」


その問い掛けに、チカは大きく首を振る。


「その前に、話したい事があるの」

「話したい事?」


不思議そうな顔をする私の前には、いつになく真剣なチカとミっくん。


「何、どうしたの?」

「本当はね、トシ達が起きてる時に話したかったんだけど、中々タイミングがなくて」


と、二人は顔を見合わせた。
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