永遠の片想い
何がどうなっているのかわからない様子の、アヤカさんとシュウさん。

だけどきっと、今一番わけがわからないでいるのは、他の誰でもない私だろう。


「何で…佳祐が?」

「シュウさんの後輩だからだよ」

「それは、そうだけど…」

「もういいじゃん、細けぇ事なんて。俺はどんな形でもいいから、ずっと絵里に逢いたかったんだ」


佳祐がガラにもなくそんな事を言うもんだから、私は泣くどころか、思わず笑ってしまったんだ。


「ねぇ、どーゆう事?」


アヤカさんのその言葉に、私達はハっとする。


「あ…すいません」


離された腕に、少し寂しくなる。


「いや、俺らは全然いいんだけどさ。えっと…知り合いだったの、二人?」
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