永遠の片想い
「あ、絵里奈ちゃん」


待ち合わせ場所に着くと、シュンくんが声をかけてくれた。


「ごめんね、私まで来ちゃって」

「全然いいよ。むしろ大歓迎」


そう言って笑うシュンくんにつられ、私も笑う。


「よー」


ハイタッチをするように右手をあげる彼らは、トシとミツル。

佳祐の友達だ。

私はトシ、ミっくんと呼んでいる。


「ねぇ、佳祐は?」


辺りを見渡しても姿が見当たらない彼の存在を聞くと、シュンくんが口を開いた。


「もうすぐ来ると思うよ」


その言葉に胸を弾ませた私は、佳祐に早く逢いたくて自然と笑顔になる。


でも−−−−−……

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