永遠の片想い
「絵里奈、帰ろう」


マリに声をかけられ、私は鞄を手にする。


「今日誰が来るの?」

「ミツルちゃんとシュンくんとコータだよ」


私は"いつものメンツか"と、とりあえず笑ってみた。


待ち合わせ場所に着くと、あの日以来だったシュンくんとミっくん。

そして、久しぶりに会うコータくんがいた。


「久しぶり」


相変わらずパーマにカチューシャが似合うシュンくんは、そう言って私に笑いかける。


「この間はありがとう」


あの日、私は結局シュンくん達とご飯を食べに行き、帰りは家まで送ってもらった。


「絵里奈ー、おごって」


ミっくんが、いつもみたくふざけたノリでそう言う。
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