永遠の片想い

見上げた夕空

「このあとどーする?」


ミっくんはそう言って、運ばれてきたばかりのハンバーグにフォークをさす。

そしてその問いに、私は真っ先に答える。


「私はご飯食べたら帰るよ」

「え、帰んの?」


私の言葉に反応したのはマリではなく、意外にもシュンくんだった。


「あー…夏休み中遊びすぎたから、ママがちょっとうるさくなっちゃってさ」


そう言って、私も運ばれてきたグラタンを口にする。


「えー、もっと遊びたかった」


マリがあまりにも寂しそうにそう言うから、何だか申し訳なく感じた。


「ごめんね」


マリは私の言葉に小さく首を振り"また遊ぼうね"と言って、笑いながらパフェに手をつけた。
< 56 / 402 >

この作品をシェア

pagetop