永遠の片想い
ご飯も食べ終わり、私達はファミレスを出る。

見上げた空に広がる秋の夕焼けは、あまりにも綺麗で。

私は、堪らず泣きそうになった。


佳祐も、どこかで同じ空を見ているんだろうか。


そんな事を一人考えながら、込み上げる涙を必死に堪えた。


「じゃあ、私はここで」


そう言って軽く右手をあげる。


「家まで送るよ」


シュンくんがそう口を開くとマリ達は驚いた表情で彼を見た。

もちろん、私も驚いたけど。


「シュンも帰んの?」


ミっくんの言葉に"俺はあとで合流する"と笑う。


「私、一人で大丈夫だよ?」


そう言ってみるものの、シュンくんはただ優しく笑い同じ言葉を繰り返す。
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