永遠の片想い
「送ってもらえば?」


そう言ったのは、マリだった。


「遅いし、絵里奈ん家の周りって街灯少ないじゃん」


マリの言葉に、コータくんも頷く。


「じゃあ…お言葉に甘えて」


私がそう答えると、シュンくんはかわいい笑顔を覗かせた。

マリ達に軽く手を振り、私はシュンくんと並んで歩く。


「あのさ…」


先に沈黙を破ったのはシュンくん。


「俺、絵里奈ちゃんが佳祐を好きだって事知ってんだけどさ。そのー…気になるんだよね、絵里奈ちゃんの事」


突然の告白に、私は思わず目を見開く。


「…って突然言われてもねぇ」


そう言っていつもみたいに笑うシュンくんに、何となくホっとした。
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