永遠の片想い
どれだけ考えたって、繋がる先の答えは佳祐だった。


どうしても好きで、離れられなくて、傍に居たくて。


好きだけじゃ進めない事は知っている。

それでも私は、佳祐を求めてしまうんだ。


大切な人を想いながら眠る夜、目を閉じると涙が零れた。


−−−−−……


「おはよー」


次の日、教室に入るとマリがかけよってきた。


「今日の帰り、カラオケ行かない?」


そう言って、私の机に頬杖をつく。


「あー…ごめん、先約あるんだ」


だって、今日は佳祐に逢える。


知らず知らずのうちに、顔が緩んだ。

そんな私を見て、マリはニヤリと笑う。


「佳祐くんと会うんだ?」

「え?」
< 65 / 402 >

この作品をシェア

pagetop