永遠の片想い
結局私のワガママを聞いてくれた佳祐。

私達は、駅から少し歩いた先にあるラーメン屋に入った。


「味噌ラーメンがいい」

「は?ラーメンは醤油だろ」

「私は味噌がいいの」

「はい、却下」

「何でよ」

「おっちゃん。醤油ラーメン二つ」


そう言って私の言葉を無視し、佳祐は勝手に注文をする。


「味噌がいいのに…」

「お前うるさいよ。とりあえず黙って食えって」


佳祐があまりにも真剣にそう言うから、たまらず笑ってしまった。


「はいよ、醤油ラーメン二つね」


差し出された器を受け取り、私達はラーメンをすする。


「おいしいっ!」


そう言うと、佳祐は得意げに笑った。
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