永遠の片想い
ラーメンも食べ終わりお店を出ると、外にはキレイな星空が広がっていた。


「すごーい」


そう言って空を見上げる私の隣で、佳祐はタバコをくわえる。


「今日はありがとね」

「どういたしまして」


煙を吐き出しながら歩く佳祐の横顔に、愛しさが込み上げる。


「佳祐」

「んー?」

「好きだよ」


たまらず零れた言葉。

何度となく伝えてるのに、佳祐は驚いたように目を見開いた。


「彼女いるの知ってるのに、どうしても好きなんだよね」


泣かないように空に浮かぶ星を数える私の耳に、佳祐の声が響く。


「俺、彼女の事好きだよ」


佳祐は、真っすぐに私を見つめた。


「でも、お前に男出来たら嫌なんだよね」
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