永遠の片想い
「あれー、誰探してんの?」


ニヤニヤしながら聞いてくるミっくんを軽く睨む。


「うざい」


そう言ってべーっと舌を出す私を見て、ミっくんはバカにしたように笑った。


「二人ともガキじゃないんだから静かにして」


毎度このやりとりを見ているマリが、すかさず間に入る。


そんなマリを宥めるように頭を撫でるコータくんを見て、私はどうしようもなく佳祐に逢いたくなったんだ。


ねぇ、佳祐。

今日はどこにいる?

何してる?

隣には誰がいるの?


佳祐の事ばかりで、逢いたくて逢いたくて仕方がないよ。

好きで、好きで、どうしようもないんだ。

ふと耳にしたラブソングに、私は何度も佳祐を想った。
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