永遠の片想い
あれから、二週間が過ぎた。

佳祐とは連絡を取り合う位で、あの日以来中々会えないでいる。


避けているのはどっちなんだろう。


それでも私達は繰り返される毎日を、変わらずただ過ごすだけだった。


「私、売店寄ってくね」


隣を歩くマリに浮かない表情のままそう言い、私は売店に向かう。

マリも今じゃ何も言わず見守ってくれてるけど、本当は心配してるって知ってる。

だから私はマリの揺れる瞳を見る度に、心の中で何度も"ごめんね"を呟くんだ。


「絵里奈ちゃん」


呼ばれた声に振り返ると、そこにはユキ先輩がいた。


「こんにちわ」


そう言って笑いかけてくる彼女に、私は軽く頭を下げた。
< 94 / 402 >

この作品をシェア

pagetop