永遠の片想い
「そっか…じゃあ、またね」


マリは"ごめんね"と小さく謝り慌ただしく帰って行き、私は一人残された教室から空を眺めため息をつく。


「何だかねぇ」


呟いた言葉は、白い息と一緒に空に溶ける。

何となく寂しくなり、私も教室を後にした。


「絵里奈じゃん。何してんの?」


家に帰る途中、そう言って声をかけてきたのはバイクに乗ったミっくんだった。

その後ろで"よー"っと言って、手を上げたのはトシ。


「誰もかまってくんないから帰る所。そっちは何してんの?」

「今から飯食い行くんだよ。暇なら絵里奈も来れば?」


そう言ってくれた二人に、私は"じゃあ…"と言い、いつものファミレスに向かった。
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