【クリスマス短編-2009-】クリスマス∞ドール。
心で松田さんに返事をする。
本当に嬉しかった。
みんなに“ドール”って呼んでもらえて、この店に来てよかったって心から思ったんだ。
「その服、とっても似合っていますよ。どうですか? 僕が作った服の着心地は」
───最高だよ、松田さん。わたしも着たかったから、今日着られて本当によかった。
・・・・松田さんの晴舞台に少しでも役に立てていたらいいんだけど。
「あと・・・・カード。あれは反則ですよ。1年も隠しておいて」
そこまで言うと、松田さんはわたしの前に回り込み、ポケットからあのカードを取り出した。
そして・・・・こつん。
軽くデコピンをした。
「これで許してあげますよ。まだ何か隠しているなんてこと、ないんでしょうね?」
ちょっと意地悪な顔をして、それでもニコニコ笑う松田さん。
やっぱりこの顔好きだなぁ・・・・。
今でも胸がキュンってなる。
「・・・・それじゃあ最後に、今年の僕からのクリスマスプレゼントをどうぞ。しっかり受け取ってくださいね」
えっ・・・・?