【クリスマス短編-2009-】クリスマス∞ドール。
まだ面白くない顔の松田さんは、そう言ってわたしの前から大沢さんを引き剥がす。
大沢さんは、渋々松田さんに続いてスタッフルームへ。
「もっと見ていたいのに」と、子どもみたいに駄々をこねる大沢さんに「もう十分でしょ」と言う松田さん。
松田さんも十分、子どもっぽい。
でも───・・。
笑ったり怒ったり、わたしが2人にそう見えていたのなら。
それは“わたしに”じゃなくて、2人に起こったクリスマスの奇跡なんじゃないかって思う。
だって、ほら。
───シャンシャン
シャンシャン・・・・
シャンシャン
シャンシャン・・・・
今年もあの鈴の音が、どこか遠くで鳴り渡っているのだから・・・・。
*。゚
.・ ゚゚ ・. 。。 ・ ゚
Merry Christmas!!
-END-