【クリスマス短編-2009-】クリスマス∞ドール。
でも、一応、確認を取ってみる。
「僕の悩みを取り除いてくれる? ・・・・き、君が?」
「そーだ!」
当たり前だろ、とふんぞり返るヤンキーサンタ。
ねぇ、ちょっと。
僕にはなにがなんだかさっぱり、なんですけど・・・・。
でも、これは夢にしては出来すぎだし、現実味もある・・・・よな。
冷静な僕が、目の前のヤンキーサンタをなんとか受け入れようと頑張っている。
それに。
それに何より、悩みを取り除いてくれると言う。
「でも、見習いもクビになったサンタに本当にできるの?」
「あん?」
僕の小さな呟きは、ヤンキーサンタの耳に入ってしまったらしい。
ものすごく怖い顔で睨まれる。
「あの、その・・・・」
「聞こえねーな。何か言いたきゃはっきり言え!」
「は、はいっ!」
「ったく、これだからお前は好きな子も守れねーんだっつーの!」
僕の煮え切らない態度にイライラしたヤンキーサンタは、怒鳴り声を上げてそう吐き捨てる。
怖い。
でも・・・・。