【クリスマス短編-2009-】クリスマス∞ドール。
嵐のような夜だった。
気づいたときには、何事もなかったようにすっかり朝で。
ぼんやりする頭で“やっぱり夢だったんだ”って思ったんだ。
・・・・けれど。
僕の中にみなぎる勇気は本物で、今なら何でもできる気がした。
学校に行くと、僕はそのいじめっ子の前にすっと立った。
そして───・・。
1週間後、その子は久しぶりに学校に来てくれた。
かわいい笑顔の花を咲かせて。
サンタの贈り物は、何も物だけじゃないと思うんだ、僕。
だって、こんな僕に勇気をくれたんだから───・・。
- END -