秘密の放課後
にんまりと笑う顔は、悪戯を考えついた少年みたいだ。
これで23歳って…マジで有り得ない!!
「お~い?美っ月ちゃ~ん?」
クスクス笑いながら、男は私の顔の前で手を振った。
「知りたい!」
私が言うと、男はにまっと笑って私の胸の辺りを指差した。
「…?」
ついっと視線を胸に向ける。
そこには、銀のプレートに“鷹之 美月”とかかれた私の名札が…
「ちゃんと取らないと。名前の個人情報なんだから」
うぅ…
なんで取り忘れちゃうの私!!
はっ、そうだ!!
「あなたの名前はっ?」
私は男の顔をビシッと指差した。