秘密の放課後



にんまりと笑う顔は、悪戯を考えついた少年みたいだ。



これで23歳って…マジで有り得ない!!



「お~い?美っ月ちゃ~ん?」



クスクス笑いながら、男は私の顔の前で手を振った。



「知りたい!」



私が言うと、男はにまっと笑って私の胸の辺りを指差した。



「…?」



ついっと視線を胸に向ける。



そこには、銀のプレートに“鷹之 美月”とかかれた私の名札が…



「ちゃんと取らないと。名前の個人情報なんだから」



うぅ…



なんで取り忘れちゃうの私!!



はっ、そうだ!!



「あなたの名前はっ?」



私は男の顔をビシッと指差した。





< 6 / 14 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop