ホントの恋

ちょっとの間、沈黙が続いた。



そのタイミングで病室の扉が開く。




「愛海ー。遅い！！」



藍子は、軽い気持ちでドアを開けたのだろう。




あたしは、思わず下を向く。



そして、先生はどこか遠くを見つめている。




「あ、あたし空気読めてなかった？？」



「ん、そんなことないよ・・ね、先生？」





「あ？加藤空気読めよ。俺と愛海との間邪魔すんな！！」




「す、すみません。」



そして、藍子はまた廊下に出た。