ホントの恋
「一橋、とにかく数学だけでも、がんばろう。」





「は、はい。」




「俺が今日、朝まで教えてやる。」





「え、いや、いいです。」




時計を見ると、もう20時。




お母さん、心配してないかな??




「あ、あたし、家の人が心配すると思うんで。」





「そんなことばっかりゆーから、成績が上がんないんだぞ??」





「わかってます。」





「もう、今日はいい。明日、俺ん家来る??」




「え??なんで?」





「数学教えてあげるし。」




「じゃ、考えときます。」




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