野球少年と彼女と私

「知らなかった、何人目って??」

「向井先輩ね、取っ替え引っ替え女変えてるらしいよー。まぢ恋はしないらしいし‥さっきの女の先輩も遊びぢゃない?」



――――‥‥可哀相、女の先輩。

なんて思った。


だって 遊びで付き合ったって‥悲しいじゃん。
あっちにその気がないなんて‥寂しいじゃん。


「私‥、あの女の先輩に話しがある!!」



机をバンッ!って叩いた音と私の言葉にびっくりしたあいは目を真ん丸くして

「やっ、やめときなあ!あの女の先輩‥まぢ、怖いからっ!!」


「え? 怖いって?あい、知り合いなの?」

「知り合いってゆーか‥元同じ中学で、すごい荒れてたし、今も相当裏でやらかしちゃってるらしいし」



へ〜え。

‥‥‥‥‥‥‥怖いな!

「今はやめとこう」

「オススメします」
< 16 / 87 >

この作品をシェア

pagetop