野球少年と彼女と私
「知らなかった、何人目って??」
「向井先輩ね、取っ替え引っ替え女変えてるらしいよー。まぢ恋はしないらしいし‥さっきの女の先輩も遊びぢゃない?」
――――‥‥可哀相、女の先輩。
なんて思った。
だって 遊びで付き合ったって‥悲しいじゃん。
あっちにその気がないなんて‥寂しいじゃん。
「私‥、あの女の先輩に話しがある!!」
机をバンッ!って叩いた音と私の言葉にびっくりしたあいは目を真ん丸くして
「やっ、やめときなあ!あの女の先輩‥まぢ、怖いからっ!!」
「え? 怖いって?あい、知り合いなの?」
「知り合いってゆーか‥元同じ中学で、すごい荒れてたし、今も相当裏でやらかしちゃってるらしいし」
へ〜え。
‥‥‥‥‥‥‥怖いな!
「今はやめとこう」
「オススメします」