野球少年と彼女と私

/夜遊び

夏休みが始まって2週間が過ぎた。

最初の内は、友達と馬鹿みたいに遊んだけど、そろそろ皆里帰りをするみたいだった。

私は、元同じ中学の、 美和と今日の夜遊ぶ約束をした。

昼間は凄く暇だった。

「―――‥まただ‥」

私はリビングに向かう足を止め、自分の部屋に戻った。

――‥女物の靴が一足だけある
――‥母の靴が一切なくなっている
――‥快感を帯びた声

私は一人っ子で父は‥‥‥何の仕事だろう‥
部長?やらなんちゃらの位置である事は確か。
母は主婦とパートの両立。


普通な家庭に見えて普通じゃない私の家庭。


でも、私はどんな家だって気にしないよ?
だって他に私の家はないから。
一々気にしてたら神経可笑しくなる。
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