野球少年と彼女と私
「ゆかあ〜!!」
こっちに大きく手を振っている美和の姿が見えた。
「美和!ごめんねっ」
「大丈夫!」
美和はいつもより化粧が濃くて念入りだった。
「ゆか、気合い入ってんね、メイク!」
「美和もじゃん」
「そりゃあ」
私もメイクはバッチリだったりする。
クラブだから、綺麗な人いっぱいいるだろうし!
「美和ってクラブ初めてなの?」
ふと気になった事を聞いてみた。
クラブ行こう、と誘ったのは美和だから‥初めてじゃないかな?
「ううん」
やっぱりね!
「結構行ってる感じ?」
「行ってる行ってる!楽しーんだよ!ハマっちゃうよ!」