野球少年と彼女と私

「ゆかちゃんってゆーのかあ!!よろしくね!私、エマ!エマリンって言われてんよ〜お!」

1番最初に私に声を掛けてくれたのは、
エマリンと名乗るギャルの女の子だった。

「エ、エマリンね!よろしく」

エマリンは見た目に寄らず、優しく接してくれた。
それがちょっと感動した。


そろそろお酒がまわってきた皆は
口調は覚束づ、目は半分虚ろだった。

「トイレェ、行ってくる〜!」

私は、トイレに向かおうと席を立った時に
「俺も」と、今日ちょっと仲良くなった、"まさ君"が言うから、一緒にトイレまで行った。

てか、まさ君が「一緒に行こう」って言うから行ってやった?

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