僕の姫に誓います。

「おもっ。あたしこんなに荷物あったか?」


「お前なにそれ!なんつーかっこだよ!」


両手に大量のカバンを持ったあたしを一目見て大爆笑の悠希。

お前が持ってこいって言ったんだろうが!!

仁王立ちで睨んでみたけど悠希は一切気にせず、目に涙を浮かべるほど笑いながら半分の荷物を持ってくれた。


「さぁ行くぞ」


「どこに?」


「お前のうち?」


「えっ…?あたしの家ってここで…」


「まだわかんねぇの?」

そう言うと悠希はポケットからの彼の家のカギを2つ取り出し、片方をあたしの掌にのせた。


「わかった?」


「ゆ…き……。」


「また泣くー(笑)」


自然に溢れた涙が頬を伝った。



今日は高すぎる悠希の部屋が悠希とあたしの部屋になった日。
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