金色の人魚姫
「シリン…………」



また新しい女性が一人



魔女のシリンだ






「なら失われた人魚の歌
を王族の人魚が歌えば…」

セイラの瞳に光が映る


「地上に手掛かりが
あると思います」





「なんでだ?
人魚の歌が地上に
あるのか?」




「失われた人魚の歌は
人魚が人間に送った
愛の歌


海にはもう手掛かりが
無いの………


でもその人間がその歌を
何らかの形で
次の世代に継がれていたら…


そう考えたの…」
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