金色の人魚姫
あたしは王子に近づいた





「ねぇ?なんで人魚に
会いたいの?」





あたしはずっと
気になっていた事を尋ねた






「母様が………
病気なんだ…
人魚の歌声には
病気を治す力があると
本で読んだから」





そうだったんだ………





「大変だったね…
城を抜け出して一人で
頑張ったね…

あなたの名前は…?」





あたしは男の子を
抱きしめる






「ひっ…く…うぅ…
アレッ…クうう…」




アレック………


アレックはついに
泣き出してしまった






「頑張ったね…
あたしはセイラ
あなたと出会ったのは
運命だったのかもしれない」





あたしは上着をカイリに
返して海に飛び込んだ





「えっ!?セイラ!!」





アレックの声が聞こえる
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