ピンキーリング
「んー、俺のペット?」

「はぁ?まじありえない!」

「俺の子供でもいーけど?」

「同じ歳だもん!」

「アハハハッがーきっ」

「うるさぁい!」



「沙耶菜と今田君仲良しだね」



「やめてよ姫乃ー!」

「ハハハッてか何で俺の名前知ってんの?」


「もう3ヶ月経ったんだよ?普通覚えてるよ」

「だよな!誰かさんは覚えてなかったけど!」


「うるさぁい!」



笑ってる姫乃と多喜を無視して
グランドを見る


今日の野球場は
まだ誰も使ってない
野球を見るのは好きだった




「あたし遅刻?」

チャイムが鳴る少し前に
千湖が教室に滑りこんできた


いつもストレートだった茶色い髪は
可愛く巻かれていた
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