ピンキーリング


「飲まねーの?」

塚城先輩はもうすでに飲んでて、千湖もつられて飲んでた


「俺ら帰りますね、銀先輩!」
亮矢と徠ちゃんが立ち上がった


「「おじゃましましたぁ」」



「久々に会ったんだから二人でいてーんだろうな」
「うん」



多喜がチューハイを渡してきた
「飲む?」

「多喜はぁ?」

「俺は野球あっから飲まないんだわ」

「そっかぁ・・・なら飲む!」

「俺が注いだらまじうまいよ?」



今は酔いたかった


お酒に酔わなきゃ、多喜に好きって言いそうだった
酔って好きだなんて言われても、誰も本気にしないから



「沙耶菜飲むねー!」

「今何本ー?」

「次4本目!」



まだ酔いたい・・・そう思ってたら

「多喜ー?もうお開きってことで!

「はっ?」

「だって銀がぁ!」


かなり酔ってて千湖にベッタリ

「しゃあねーなぁ」

「沙耶菜おねがいね?」

「おう」

「ねぇ多喜?」

「ん?」

「もうそろそろ、頑張ってみれば?」

「・・・・・・おう」

「バイバーイ」



あたしは多喜におんぶされて、塚城先輩の家を出た
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