ピンキーリング
おかえり
「竜ー俺送ってくっから」
「わかったぁ」
竜君の部屋に向かって言う多喜
あぁ・・・なんか恥ずかしい
「あっこれ乾かしといたから、着替えろよ」
「ありがとー!」
トイレで急いで着替えて
スウェットを多喜に返した
「このスウェット今度から、俺の家でのお前のパジャマね?」
「うん!」
多喜が家まで送ってくれるって言うから
送ってもらうことにした
「お邪魔しましたぁ」
外はもう薄暗くて月が見えてた
「さみーっ」
いくら夕方って言っても今は真夏
寒いわけないのに「さみーっ」って言う多喜
ただ 手が繋ぎたいだけ
そんな多喜が可愛く思えてしょうがなかった
「部活あるからあんま会えないのゴメンな?」