ピンキーリング
『でもお似合いだと思う』
「ありがと!」
その3人は補習プリントを解き始めた
「俺らも始める?」
「「うん」」
岩崎君の一言で、やっとプリントを解きだしたあたし達
補習は始まって、一時間とちょっと経っていた
ヴーヴーヴー
震える携帯の画面を見ると
【着信 多喜】
「うそ・・・」
野球部練習中なのに・・・
グラウンドを見ると、どうやら休憩時間のよう
廊下に出て
通話ボタンを押した
「はい・・・」
「沙耶菜?俺だけど・・・」
「今休憩中なのー?」
「そうなの」
少ない休憩時間に、電話をかけてきてくれたことが嬉しくって、たまらなかった
「今から体育館前の自販機んとここれる?」
「え?」
「つーかすぐ!」
「えっちょっと・・・行けるけど・・・多喜ー?!」
電話は切れてた
『つーかすぐ!』
多喜の一言が蘇る
会いたいに決まってる
あたしは急いで体育館前に向かった