ピンキーリング
「喉乾いたー」


そうだよね・・・練習はんぱなくきつそうだもん


「多喜、沙耶菜お金あるよ?」

「いらねーよ?」

「でも・・・」

「何で俯くの?」

「・・・・・・」

「ったく・・・」


あたしの腰にあった手がなくなったと思ったら、その手はあたしの後頭部におかれてて
あたしは多喜の方に引き寄せられた


「ん!」

昨日のキスとは違う
深くて熱いキス

「ッん〜〜やぁ・・・」





「何で舌いれねーの?」


何でそんな冷静なの?
あたし、めちゃくちゃ息あがってるのに・・・

「沙耶菜、ディープ初?」

「ちがっ/////」

「じゃぁ何で?」

「き・・・緊張して忘れてただけ/////!」


ほんと・・・視野がぼやけるくらい緊張してた


そんなあたしを、多喜は優しく抱きしめてくれた

「泣くの?」

「・・・泣か・・・ないち」

「泣かないち?」

「・・・ふ・・・ぇ・・・バカ」

「お前・・・そんなに緊張した?」

あたしは頷いた

「可愛いなぁお前。初めてでもないくせに」

「うる・・・うるじゃい」

「・・・離れたくねーな」

「サボったら・・・怒りゅじ」

「じゃあ泣きやんで?泣いてるお前置いてけない」



そんなこと言われたら、もっと涙がでてくる
てかあたし、何で泣いてるんだろ・・・
泣いてる理由さえわからなくなってた
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