ピンキーリング
第三章

何された?


9月の晴れた日
高校一年生の二学期が始まった


「校長の話し意味わかんなかった!」

「自己満だよね笑」

「先生達すら寝てたもん」


変わらず三人で行動するあたし達



まだ多喜に会ってない・・・三週間振りに会うから楽しみだったのに



『ねぇねぇ一年生?』



「「「え?」」」


声の方を向くと江崎先輩がいた

「有・・・」


「二人に俺、めちゃ感謝してっからな!」

そう言った江崎先輩を、姫乃はバカッと言って叩いた


「初えっちはよかったですかー?」

千湖がニヤニヤしながら聞く

「やばいね」

ニヤニヤしながら先輩が答える

「てか千湖は塚城先輩としたの?」


少しあたしも思ってたことを、姫乃が聞いてくれた


「・・・///」


頷く千湖


「塚城と付き合ってんの?」

「はいっ」

「あいつゾッコンだよなー」

「ちょっ止めてくださいよー!!」



何か、どうしようもなく多喜に会いたくなって、あたしは多喜を探しに行った
三人には内緒で
< 55 / 68 >

この作品をシェア

pagetop