Ｓｈｉｎｅ―光をください―

「もう少し、早く来てほしかったな。見て？腰ねだいたい誤差があるけれど５０度あるかないかの角度があるでしょ？」

そうペンで私のレントゲンの腰の辺りを指す。
一目瞭然だった。大きく曲がった背骨に、ただ強い衝撃を受けた。

「上はだいたい３０、かな。背骨がＳ字に曲がるのが脊柱側彎症なんだよ。」

「…治りますか？」

「―コルセットは、君の年齢だと身長は止まるからそんないい結果が出るとは思えないな。でも手術するには、まだ角度が足りないかな？大学病院に紹介状書くから、治療方針を大学病院の先生と相談してね。」

角度が足りない
その言葉を聞いて、動揺した。これより酷い症状があるのか。
それが、なんだか怖かった。