*スケッチブック*
「ハール、まだ帰らないの?」
後ろを見ると、親友の亜沙子ちゃんがいた。
「うん。これかいてから帰ろうかな、って…」
そう言ってスケッチブックを軽く傾けるわたし。
「じゃあ、先に帰ってるね」
にこっと笑うと、亜沙子ちゃんは、教室の方へ向かって行った。
フワッと風が吹き、髪がアゴの下で揺れる。
前髪も、ふわりと揺れる。
わたしは、ここで、
彼と出会うことをまだ知らない。
『運命は、勝手に交差してくれるんだよ』
お母さんが言ってた気がする。
わたしは未来を知らない。
でもそれでいいんだと思う。
後ろを見ると、親友の亜沙子ちゃんがいた。
「うん。これかいてから帰ろうかな、って…」
そう言ってスケッチブックを軽く傾けるわたし。
「じゃあ、先に帰ってるね」
にこっと笑うと、亜沙子ちゃんは、教室の方へ向かって行った。
フワッと風が吹き、髪がアゴの下で揺れる。
前髪も、ふわりと揺れる。
わたしは、ここで、
彼と出会うことをまだ知らない。
『運命は、勝手に交差してくれるんだよ』
お母さんが言ってた気がする。
わたしは未来を知らない。
でもそれでいいんだと思う。