この想いを君に… −あの場所へ−
「俺はむっちゃんが卒業してすぐに式を挙げようって思ってる。
…それでいい?」

あたしは頷く。

でも不安な事が。

その時になればパパは…

どうなっているんだろう。



「むっちゃん?」

上の空のあたしの顔を覗き込む光さん。

慌てて笑うけど。

「…何か、隠してない?」



ギクッ!!



「…何でそんなに動揺すんの?」

「何も動揺してないよ!!」

「…何かさあ」

光さんの目が半開きになる。

「この前、お店に行った時もおかしいなあって思ってんけど」

「な…何?」

「何で祥太郎が門真さんの業務してるん?店長、代わるん?」



…もう、無理かも!!
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