この想いを君に… −あの場所へ−
光くんにはいつ、言うんだろう?

私は何度も光くんにメールを打ちかけて止めていた。

そーちゃんの意思は尊重しなければいけない。



でも、そーちゃん。

光くんがこの事を知ったら…

黙っていた事に対して怒るよ?



私は早く言った方がいいと思うのに。





「真由」

部屋の電気は消してあって、窓から差し込む外の明かりだけで、ほとんど暗闇に近い状態。

そんな中、いきなりそーちゃんの声が聞こえて驚きのあまり、黙り込んでしまった。

「泣いてるの?」

そーちゃんは私の手をそっと握った。
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