この想いを君に… −あの場所へ−
「パパ」

あたしは着替えてリビングに行く。

パパはとあるマシンの取扱説明書をじっくり見ていた。

「どうしたの?」

隣にちょこん、と座り込んだあたしを見つめてパパは不思議そうな顔をする。

「…パパ、何か隠し事、ある?」



パパの目が半開きになる。



「隠し子とか愛人とか…」
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