この想いを君に… −あの場所へ−
パパと勝負…



何だか引っ掛かる。



その夜、あたしはお風呂に入ってから部屋で携帯を見つめた。

光さんに相談しよう。



『どーしたん?』

電話の向こうの光さんは忙しそうだった。

後ろが騒がしい。



「あ…今はいいや。忙しいでしょ?」

『あー、うん、ちょっと…
また後で掛けるから』

「うん」

出来るだけ、相手に不快な思いをさせないように、声を明るくして電話を切った。
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