この想いを君に… −あの場所へ−
『どうしたん?』

光さんはゆっくりと話を聞いてくれた。



『そっかぁ。
これは俺の考えやけど、門真さんは今回でサーキット走行を辞めるんじゃないかな?』

「えっ…?」

あたしは絶句してしまった。

『多分…進んでいると思う、病気』

光さんはまるで目の前にパパがいるように言う。

『最後にむっちゃんと走りたいと思う。
俺が親やったらそう思うわ』
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