この想いを君に… −あの場所へ−
その250はパパも祥太郎も光さんも走った事があるけど、あたしと知樹はない。

世界への登竜門、GP250は消えてしまったけど、まだ125クラスはあるので若いライダーは125で頑張る子が多い。



「懐かしいなあ〜」

光さんは嬉しそうにマシンに触る。

「確か、最後のシーズンがこのマシンやったっけ?」

光さんが視線をパパに移した。

パパは頷く。

「拓海のマシンだけは処分出来なかった」

パパの言葉が胸に突き刺さる。

「今日はこれを借りるよ」
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