この想いを君に… −あの場所へ−
「光、ちょっといい?」

昼の休憩の時に俺は門真さんに呼ばれた。

何となく、察しがつく。

さっきからしきりに手首を押さえているから。

痛みが結構出始めているんだろうな。



「…言っておかなければならない事がある」

人気の少ない場所で俺達2人は腰を下ろした。



いよいよ、門真さんの口から真実を知らされるのか。



俺は深呼吸をして真っすぐ門真さんを見つめた。
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