この想いを君に… −あの場所へ−
しばらくは俺のリードで走行した。

最終ラップで睦海はやはりコーナーで上手く抜いてきた。



…親子得意な所は似ているんだな。



俺は何となくホッとして睦海の後ろについて走行を終えた。



「そーちゃん、まだまだ走れるよね〜」

祥太郎がそんな事を言うもんだから

「いやいや、周回数が短いからいけるんであって普通には走れないよ」

そう、かわした。



腕に痛みが走る。



とにかく、上手くいって良かった。
< 142 / 417 >

この作品をシェア

pagetop