この想いを君に… −あの場所へ−
「ごめん…後で脱ぐのを手伝ってくれる?」

そーちゃんはグローブも取るのが大変で私が取ってヘルメットの顎紐も緩めた。

何とかヘルメットは自力で脱いだけと、後の力が残っていないのがわかる。

「少しこのまま休憩しよう、ね?
みんなにも挨拶しないといけないし。
休憩したら少しでも良くなるから」

良くなるかどうかなんてわからない。

でも、そう言わないとそーちゃんのやる気が低下しそうだから。

そーちゃんは頷いてボンヤリとコース上を見つめていた。

まだ、光くんと祥太郎くんは走行している。
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