この想いを君に… −あの場所へ−
きっとパパが知ったら…

ショックを受けるか、大激怒するか…



まあ、いいや。

しばらく知らないふりをしよう。



「そうそう、明後日退院する事になったから」

パパの言葉にあたしは驚く。

「そんなに長く、ここにいても仕方ないしね。
家に帰るよ」

「ホント?」

あたしは目を輝かせる。

「ただ、やっぱり段々体がいう事を効かなくなるから。
迷惑かけるけど…」

「迷惑なんかじゃないよ、パパ!!」

だって…

パパがいてくれるだけで全然違うもん!!



あたし、その日は上機嫌で家に帰る事が出来た。
< 152 / 417 >

この作品をシェア

pagetop