この想いを君に… −あの場所へ−
夜中、ふと目が覚めて1階に降りるとリビングに明かりが付いていた。

そっと戸を開けるとパパが色々な書類に目を通していた。

「…起きたの?」

パパが顔を上げて微笑んだ。

「うん」

俺は頷いてパパの隣に座る。

誰かが起きてこない限り、しばらく二人で話せるな…



「パパ、あのっ…」

俺は思い切ってパパに尋ねる。

「俺が私学の高校に行ったら…家、大変だよね?」
< 155 / 417 >

この作品をシェア

pagetop