この想いを君に… −あの場所へ−
もし神様がいるならば。

僕から…僕の家族からパパを取り上げないでください。



だって、パパは僕が小さくても。

毎日楽器ばかり弾いていても。

即興で歌を作って歌っても。

嫌な顔を一つせずに僕を受け入れてくれる。



怒ると怖いけど、家族の事が第一で…



「何、泣いてるの?」

パパは急に泣き出した僕を見て動揺している。

「…ごめん」

それしか言えなかった。
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