この想いを君に… −あの場所へ−
「ありがとう」

そーちゃんをリビングに用意した椅子に座らせる。

やっぱり…苦しそう。



そーちゃんは辛いとか、あまり口にするタイプじゃない。

でも、最近は表情にそれが出てる。



「真由」

キッチンへ行こうとして私は振り返った。

「今年、いくらチームが全戦参加しないとはいえ…
みんなポイントは絶対に取るから最終戦まで行くだろうけど…俺が最終戦までもたないかもしれないね」



そんな事がそーちゃんの口から出るとは思わなかった。
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