この想いを君に… −あの場所へ−
そーちゃんも

「ごめん」

その言葉を何回、言っただろう?



そーちゃんの性格なら本当なら誰の手も借りずに生きていたいと思う。

それが全てにおいて誰かに頼らなければいけない。

こんなに悔しい事はないと思う。



「パパー、どう?
広いお風呂だと家と違ってゆっくり出来るでしょ?」

知樹がそーちゃんを湯舟に入れさせると笑ってそう言った。

「うん、そうだね」

そーちゃんも控えめに笑っていた。



家族が仲良くてよかった。

仲が悪いとこんな事は出来ないもん。
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