この想いを君に… −あの場所へ−
「…そうだ」

光が急に立ち上がって

「むっちゃん、知樹、泰樹、桜ちゃん」

4人を呼ぶと

「夜の海を見に行かんかねー」

そう言って光は4人の子供達を連れ出した。

そして部屋を出る時に最後、ニッコリと微笑んで行った。



残されたのは俺と真由。

少しだけ開けた窓からは潮の香りと微かに波打つ音が聞こえていた。
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